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2009年 08月 23日

タヒチアンブルーに魅せられて(17)

まさかまさかの夜

荒れに荒れた海を乗り越えた船はようやくボラボラの港に到着。だがフラフラだった私は寒くて寒くて、明かりがついていた建物に入ると役場だった。明日の準備をしているお兄さんが休む場所を用意してくれ、熱い紅茶を持って来てくれた。2時間以上も休ませてもらってお礼を言って出ようとすると、ボラボラの美しいカレンダーもお土産にとくれ、親切で涙が出そうだった。

先にタヒチアンダンスを見にいってもらった友人たちと合流し、受賞ダンサーのダンスを次々に見て、終わると午後11時を過ぎていた。マウピティを出る前にマークにペンションにルトルックの手配と遅く着くからと電話してもらっていた。だがルトラックに乗って着くともう12時前。受付のベルを押せども押せども誰も出てこない。えー、どうしてって思うが仕方ない。オーナーがどこに住んでいるのかも知らず、こんな夜中にどうしようもない。

外のコンクリの上に寝るの?って思ったとき、ふと去年来たときに休憩所みたいなのが海のそばにあったのを思い出した。そっとドアを触ると鍵がかかっていない。電気をつけると丁度3人が横になれるスペースがある。野宿しないですんだ。朝になると、オーナーが庭の掃除をしている。昨夜は熟睡していて気がつかなったそうで、宿代をただにしてくれた。
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夫が助けてくれたのかもしれないと思い、海に向かってそっと手を合わせた。
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空港に向かうボラボラの海は変らず美しかった。

by dabadabax | 2009-08-23 00:13 | タヒチ


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