日本の中でずっと行きたいと思っているところがいくつかあるが、まず不可能だと思っていた一つが土佐の四万十川だった。私は運転ができないし、夫はこういう旅は好まない。昔、
野田知佑さんの愛犬「ガク」を乗せて世界の川を下る本が好きで、よく読んでいた。最後の清流と言われる四万十川を下る紀行文を読んでから、できるならばいつか行ってみたいとあこがれていた。野田さんは
「四万十川カヌーキャンプ」なんてものもやっている。こんな子ども時代が羨ましい。
ところが、1年間限定で松山で仕事をすることになった息子が、知人から1年間借りている車で四万十川まで行ってくれると言う。長年の夢がかなうことになり、思い切って行ってきた。夏の富士を眼下に眺め、着いた松山からは思ったより遠かった。雑誌には江川崎というところから下流まで、サイクリングでも巡れると書いてあったが、とてもとても。車でなければ絶対に無理。川は予想していたよりずっと澄み切っており、最後の清流と言われるのがうなづける美しさだった。写真をたくさん撮ってきたので、しばらくお付き合い下さると嬉しいです。