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2005年 08月 06日

原爆記念日に

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広島に原爆が落とされてから60年がたちました。去年も載せた写真をもう一度載せます。今の時間、このドームの前の川でとうろう流しが行われています。原爆投下後、全身やけどを負った人々は、水を求めてこの川にみんな流れ込んだと言います。

広島の秋葉市長の平和宣言を是非読んで下さいね。「広島・長崎の悲惨な体験を再び世界の人々が経験することのないよう、核兵器をこの地球上からなくし、いつまでも続く平和な世界を確立しようと、これからも平和宣言は訴え続けていきます」という平和宣言は、「加盟都市が1080に増えた平和市長会議は現在、広島市で第6回総会を開き、一昨年採択した「核兵器廃絶のための緊急行動」を改訂し、新たな決意で核廃絶を目指して行動するための、具体的指針を作ることです」という言葉につながる宣言に同意します。
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そして私が6年間通った原爆ドームのすぐ反対側にある本川小学校のHPも是非ご覧下さいね。本当の苦しみは経験した人たちにしか分からないでしょうが、伝えていくことは絶対に必要だと思います。ヒロシマの話が風化されていると聞きますが、外国の人たちの訪問が増えていると聞きました。原爆資料館で見たものを是非自国に帰って伝えて欲しいと思います。

以前、ニューメキシコ州のアルバカーキー(すぐ近くに原爆を作ったロスアラモスがある)に住む友人のアメリカ人に、基地内にある爆弾博物館なるものに連れていってもらったことがあります(アルバカーキーの就業人口の半分は軍関係の仕事だと聞きました)。その方は日本に長く住んでいらした時に広島、長崎にも何度も行かれ、原爆の事情にもとても詳しいのです。佐々木貞子さん(原爆の子のモデルになった人)の千羽鶴の話に感動したアルバカーキーの子どもたちが、平和の像を作ったときにもアドバイザーとして応援されました。

その博物館にはあらゆる爆弾の模型が飾られ、ヒロシマ、ナガサキに落とされた原爆の模型も誇らしげに飾られていました。きのこ雲をあしらったTシャツやキーホールダーなど、さまざまなみやげ物が売られていました。でも飾ってある写真は一面焼け野原になった誰もいない投下直後のものだけ。友人はアメリカは戦争を終わらせるのに原爆は最善の方法だったというけど、被害については一切知らせないのだと言っていました。知らせるにはあまりにも衝撃が大きいからだと。一瞬のうちに10何万人の大人も子どもも真っ黒焦げになり、生き残った人も大変な目にあったのですから。今もガンなど後遺症に苦しむ人が大勢います。

ヒロシマの原爆資料館では実際のあの残虐な光景、匂い、残酷さは伝わらないと、以前聞いた被爆者の言葉が今でも胸に残っています。でも後世の私たちは、その資料があるからこそ、その人たちの痛みのほんの一部かも知れませんが、分かち合うことができると思うのです。8月6日の中国新聞の社説も是非読んで下さいね。

by dabadabax | 2005-08-06 19:36 | 広島、山口、島根


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