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2004年 09月 11日

慰霊碑三景、9.11に哀悼の意を

慰霊碑三景、9.11に哀悼の意を_a0035442_12542798.jpg平和公園のこの噴水から資料館(この長方形の建物)、慰霊碑、平和の灯、原爆ドームが一直線に配置されています。

慰霊碑三景、9.11に哀悼の意を_a0035442_13235587.jpg広島にお出かけの際は是非この資料館にお出かけ下さい。被爆資料が見る人に静かに語りかけます。

慰霊碑三景、9.11に哀悼の意を_a0035442_12554292.jpgこの二人の女の子はお参りをすませたところでした。電車通りの家の近所で小さい時とても可愛がってくれたおばさんが、私が大人になってから訪ねたときに、「さんざん探しつくしたんじゃけど、子どもの骨が未だに見つからんのよ」と涙を流されていたのが今も忘れられません。そのおばさんから初めて聞いた話だったのです。今日は奇しくも9月11日。哀悼の意を捧げたいと思います。グランド・ゼロというのは(原水爆の爆心地)という意味だそうです。
毎年8月6日の平和式典で広島市長は平和宣言を発表します。良かったら読んでください。以下は2002年の一部です。
57年前、「この世の終り」を経験した被爆者、それ故に「他(ほか)の誰(だれ)にもこんな思いをさせてはならない」と現世の平和を願い活動してきた被爆者にとって、再び辛(つら)く暑い夏が巡ってきました。

一つには、暑さと共に当時の悲惨な記憶が蘇(よみがえ)るからです。

それ以上に辛(つら)いのは、その記憶が世界的に薄れつつあるからです。実体験を持たない大多数の世界市民にとっては、原爆の恐ろしさを想像することさえ難しい上に、ジョン・ハーシーの『ヒロシマ』やジョナサン・シェルの『地球の運命』さえも忘れられつつあります。その結果、「忘れられた歴史は繰り返す」という言葉通り、核戦争の危険性や核兵器の使用される可能性が高まっています。

その傾向は、昨年9月11日のアメリカ市民に対するテロ攻撃以後、特に顕著になりました。被爆者が訴えて来た「憎しみと暴力、報復の連鎖」を断ち切る和解の道は忘れ去られ、「今に見ていろ」そして「俺の方が強いんだぞ」が世界の哲学になりつつあります。そしてアフガニスタンや中東、さらにインドやパキスタン等、世界の紛争地でその犠牲になるのは圧倒的に女性・子供・老人等、弱い立場の人たちです。(途中略)

広島が目指す「万人のための故郷(ふるさと)」には豊かな記憶の森があり、その森から流れ出る和解と人道の川には理性と良心そして共感の船が行き交い、やがて希望と未来の海に到達します。

(その森と川に触れて貰(もら)うためにも、ブッシュ大統領に広島・長崎を訪れること、人類としての記憶を呼び覚まし、核兵器が人類に何をもたらすのかを自らの目で確認することを強く求めます。(2002年の平和宣言より、続く)


by dabadabax | 2004-09-11 13:37 | 広島、山口、島根


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